ビデオ編集はデジタル動画プロジェクトの基本的なプロセスであり、動画を圧倒的なプロジェクトにすることができます。これは、希望しないものをフッテージから取り除くことだけではなく、動画全体を結びつけるために、テキストやグラフィックス、音楽を追加できることも意味します。しかし結果的に、新しい動画編集ではいくつか共通のミスを起こしがちです。ここでは避けるべき10のミスをご紹介します。

1. 無計画

動画素材の編集を始める前に、最終的に製品をどのようにしたいか少し考えてみましょう。どのような人が作品を見るのでしょう?動画の目的は?テキスト、アニメーション、グラフィックスを使用しますか?絵コンテを作るか、またはただ動画を再確認するだけか・・・これらはプロジェクトのビジョンを発展させるのに重要です。また、最低でも初盤、中盤、終盤を決めて書き起こし、それに沿って最善を尽くしてみてください。

2. 未整理

動画編集ソフトウェアにRAWメディア素材の全てをインポートした後、次にやることはフォルダやサブフォルダにあなたの素材を整理して、タイトル、オーディオ、動画クリップ、写真、音声効果別に名前をつけましょう。このように予め整理しておくことで、動画の編集を始める際に、様々な素材の場所がわかりやすくなります。

MotionElements 動画素材

3. ひどいオーディオミックス

動画制作において、音楽構成は重要な役割を果たします。声は情報を伝達し、話をより伝えやすくします。音楽はムードを与え、動画のペースを導きます。ビデオのインタビューに、気が散るようなぎこちない「うーん」という間を切り取り編集します。これは、インタビューがよりきちんと意思疎通できているように見せたり、動画の出来栄えを良くします。また、インタビューに伴ったBGMを使用するのであれば、音楽が声を邪魔しないよう心がけてください。音楽を語り手にかぶせる場合、自分で調整したものよりも少しだけ小さくするようにしてください。

4. オーディオが合っていない

動画素材を編集したり、タイムラインのまわりに移動する際、オーディアトラックのズレが同調性を崩す場合があります。これらのズレは時々、異なる動画フレームやオーディオサンプルレートにクリップが作動するときに起こります。オーディオがあっていないと、視聴者の気が散る要因となるため、救済処置が重要となってきます。措置はかなりシンプルで、単にクリップを分割して、数フレーム下げ、言葉と唇が合うようにします。

5. グラフィック違反

グラフィックは動画制作を良くもし、悪くもします。正しく使用された場合、かなりプロフェッショナルな動画に仕上がるでしょう。しかしその使用を誤ると、動画も製作者も素人と判断されてしまいます。誤りとしては、1つのグラフィックに複数のフォントを使用したり、テキストやバックグラウンドのコントラストを低くしたり、読むのにテキストが小さすぎたり、大きすぎたり、ガーリーで丸いフォントであることが挙げられます。

そのため、グラフィックを使用する際、下記のことを覚えておいてください。

  • カラー:読みにくい赤、オレンジ、ピンク、黄色のような”温色”をスクリーン上で読みにくいテキストへ使用するのは避けましょう。もしそのような色が必要である場合、グラフィックに影を入れたり、アウトラインを取り入れるようにしてください。

  • 長さ:グラフィックは少なくとも二回読み通せるくらいの長さであることを確認して下さい。

  • 画面の調整:TVで見た時に全体のグラフィックが画面に収まっているか確認できる、動画編集のTVセーフグリッドを使用しましょう。

6. エフェクトの乱用

たいていの場合、編集ソフトウェアで利用できる何百ものエフェクトに簡単に夢中になってしまいますが、通常それらは複雑に入り組んでいます。エフェクトと派手なトランジッションとなると、より少ないほど効果は絶大です。編集はシンプルさを保ち、本当に必要な箇所にだけエフェクトを使用する。という黄金率があります。

7. フォントの乱用

エフェクトの乱用と同様に、動画編集ソフトウェアで利用できる莫大な数のフォントのせいで、すぐに「フォントマニア」に陥ってしまいます。フォントの乱用は作者のストーリーやメッセージを視聴者へ伝えるのを妨げるだけではなく、作者が素人だとも思われてしまいます。そのため、1・2種類の読みやすいフォントを使用し、色、サイズ、画面配置の遺憾性を維持し、影を入れましょう。MS Pゴシック、ゴシック、フランクリンゴシックのようなサンセリフフォントは、グルジア、Times New Romanよりも画面上で読みやすいフォントとなっています。

8. ジャンプカットとマッチフレーム

ジャンプカットとは、動画編集の撮影前と後を一緒にすることをいい、俳優や物体が違うポジションに“ジャンプした”ように見えます。マッチフレームは、構成が似ている2つのショットがある際に、切り替えができる事を言います。ジャンプカットとマッチフレームは、観客に分割したシーンを見せるために、カットアウェイショットを挿入することで改善できます。同じ人のカットが必要である場合、被写体の大きさ、カメラの高さ、カメラアングルで違うショットを作成してください。

9. ロングショット

ビジュアルメディアは、プリントメディアよりもかなり異なる方法で視聴者に消費されます。ビジュアルメディアは、特定のシーンやシチュエーションを説明するのにたくさんの時間を費やす必要がありません。そのため、必要な物だけを維持し、動画を短くし、タイトでかつ簡潔にします。確認し続け、カットするところを考察し、これ以上カットする必要がないと判断したら、もう少しだけ考えてみてください。動画をカットすることは難しいですが、特別に時間をかけたり、熱心になればなるほど、結果として動画がより強くなり、効果的になるでしょう。

10. スタッガードアウト

一般的に動画制作の最後にみられるのが、様々なグラフィックの素材が違うタイミングでフェードアウトする際におこる、かなりイライラさせられるスタッガーアウトです。グラフィックは様々な素材が含まれているため、グラフィックの複数の部分を最後や前にポイントを簡単にずらすことができます。これを修正するために、全ての素材がタイムライン上の同じアウトポイントであることを確認して下さい。

動画制作をプロフェッショナルにする最初のステップは、これらの10の問題をまず優先的に取り除くことです。動画制作をするたびに、動画に10の問題が表れるいかなるサインや信号を書き起こし、それらを根絶するようあらゆる手を尽くしてください。