名前:市井義彦
1979年生まれ・広島出身。2000年に関西の制作会社に入社しテレビを中心に番組・CM・企業VPなどの映像制作に携わる。2014年に独立し「株式会社Command C」を設立。ディレクターのみならず、撮影・編集も手がける映像作家・ビデオグラファーとして活動。2015年よりPremiereProユーザーグループをスタートさせ、代表としてグループミーティングなども展開。またAdobe Community EvangelistとしてPremiereProの布教活動を幅広く展開中。
どのようなことにAfter Effectsを使ってますか?
基本的にワークフローとしてはPremiereProを中心に作業することが多いです。
その中で、グラフィカルに作り込みたい時や、エフェクティブなプラグインを使いたい時にAfterEffectsを使用しています。
他にも「テロップをサクッとアニメーションさせたい」みたいな時もよく使います。
After Effectsを使うきっかけは?
初めはAppleのMotionをよく使っていました。インターフェイスも取っつきやすく、手探りでもある程度のことができたからです。
しかしながら、ベースの編集ソフトがPremiereProだったため、親和性の面からAfterEffectsを使うようになりました。
使っていくうちに、親和性はもちろんですがプラグインの多様性も大きなメリットだと感じました。世界的に圧倒的なユーザー数を誇るAfterEffectsなだけに、サードパーティ製のプラグインの数がすごい。色々試せるし、さまざまなYoutuberがチュートリアルをネット上にアップしているので情報を得るのに事を欠かないです。
また、困った時に相談できる相手が多いことも大きなメリットでした。シェアを大きく獲得しているソフトの強みだと言えると思います。
よく使うツールや機能を一つ教えてください。
PremiereProとの連携でエッセンシャルグラフィックスをよく使います。
またRed Giant社のTrapcode Particular でパーティキュラーだけ作成してPremiereProに持っていったりします。
あと、Wiggleですかね。カメラ固定で撮影したものを後で揺らしてあえてハンディ撮影感を出したりも。
作業環境を見せてください。
真ん中がiMac、左がMacBook Pro、右がモニターです。
MacBook Proは普段持ち歩くのでこのデスクで作業する時はThunderbolt1本で接続できるようにしています。
WacomのIntuos ProをそれぞれのMacに配置し、キーボードは1台を切り替えて使用できるようにしています。
iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)
4.2GHz Intel Core i7
40GB 2400 MHz DDR4
Radeon Pro 580 8192 MB
MacOS mojave 10.14.6
PremierePro 13.1.5
MacBook Pro (15-inch, 2018)
2.9 GHz Intel Core i9
32 GB 2400 MHz DDR4
Intel UHD Graphics 630 1536 MB
Radeon Pro 560X 4096 MB
MacOS mojave 10.14.6
PremierePro 13.1.5
これからAfter Effectsを始める人へ一言お願いします。
キーフレームやパラメーターの操作など、初めての人は扱いづらいと感じる方もおられるとは思いますが、使い始めると、映像を作ってみたい人にはたまらなく面白いアイテムだと思います。映像演出の幅が際限なく広がるので、使えば使うほどいろんな可能性が見えてくるソフトだと確信しています。
あなたにとってAfter Effectsとは?
誰もが賢者になれる「さとりのしょ」。DRAGONQUEST3に「さとりのしょ」というアイテムがありましたが、まさにそれ。
戦士でも、魔法使いでも、僧侶でも、遊び人でも、賢者に転職できます。
これさえあれば今までまったく別ジャンルの職業だった人でも思い通りの映像制作ができるようになり、ありとあらゆる魔法も使えるようになる。
経験値を上げれば上げるほど無敵になっていく、冒険心をくすぐる最強のアイテムです。