名前:白戸裕也(しろとゆうや)
モーションデザイナー・エディター。日本大学芸術学部放送学科卒業。
大手制作会社(ポストプロダクション)にて、テレビCM・WebCM制作等を経験。現在は株式会社サイバーエージェントにて、AbemaTVの番組宣伝映像やオープニング映像、イベント用映像などの制作を担当している。
どのようなことにAEを使ってますか?
仕事でほぼ毎日使っています。モーショングラフィックス制作や合成、色調整など、使用シーンは多岐に渡ります。
また、ラフなデザインを考える時も使っています。
AEを使うきっかけは?
大学2年生の時です。人生で初めてのMacを手に入れた際、Adobe Creative Suite 5 Production Premium も一緒に購入したのがきっかけです。
実は当時、大学では After Effects の授業なんてものは無く、独学で学習しました。学習したというよりも、好きでのめり込んでいった…というのが正確かもしれません。
よく使うツールや機能を1つ教えてくれませんか?
いちばんよく使うのは、**Video Copliot「FX Console」**です。エフェクト適用までのスピードが格段にアップします。
これが入っていないとイライラする身体になってしまいました(笑)
1つと言いつつ、他にも紹介してしまうのですが、個人的に気に入っているツールは…
aescripts&plugins 「Flow」
アニメーションカーブを調整するスクリプト。カーブを視覚的に、もしくは数値で管理できます。aescripts&plugins 「Deep Glow」
手軽に綺麗なグローをかけるプラグイン。aescripts&plugins「pt_CropPrecomps」
ネスト化されたコンポジションを、画像の内容に合わせてクロップできるスクリプト。aescripts&plugins「pt_CropPrecomps」
選択したレイヤーを、指定したフレーム数・秒数分ずらしたり、シフトできるスクリプト。
作業環境を見せてください
After Effects 英語版を使用しています。
「FX Console」との相性も良いですし、海外のチュートリアルで勉強する時も、エフェクトを翻訳して考えなくて良いので楽です。
メインマシンは、マウスコンピューターのDAIVです。
向かって左側には、5.5インチの小さいモニターも置いています。最近スマホ向けの映像制作が増え、より実際の見た目に近いサイズでプレビューするために使っています。
そして、最近気に入っているイチオシのデバイスが「Orbital2(オービタルツー)」。手前にある、光るリングが付いているのがそれです。「BRAIN MAGIC(ブレインマジック)」という会社が開発したものなのですが、ジョイスティックにショートカットを割り当てて使え、作業効率アップ&手の疲れを軽減できる、便利なデバイスです。
これからAEを始める人へ一言は?
難しく構えず、取りあえず触ってみるのが上達への一歩だと思います。映像制作には難しい技術・用語も出てきますが、ひとまず置いて先に進んでみることをオススメします!
また「After Effects は映像の人だけのもの」の時代は終わると思っています。会社の同僚にUIデザイナーがいるのですが、After Effects を使ってモーションを作っています。さらには、アートディレクターが After Effects や CINEMA 4D も使って2Dから3Dまで幅広くデザインしています。
これからは、映像やデザインなど業界の壁を超えて、どんどん繋がって行けたらいいなと思っています。After Effects をハブとして、異なる業界が交流できる機会も作っていけたらと考えています。
あなたにとって AfterEffects とは?
相棒です。これからも一緒に仕事をするであろう、大切なパートナー。たまに調子が悪い時はあるけれど、一緒に歩んで行こうと決意しています(笑)