■目次
・Adobe Premiere Pro
・Adobe After Effects
・Final Cut Pro X
・3つのソフトの使い分け方

Youtubeやニコニコ動画などの動画共有サイトに動画をアップしたり、
会社や学校・自治体・お教室・の広報用の動画を作ったり、家族や旅の思い出をDVDで残したり、動画編集をする機会は近年、急速に増えています。
パソコンやビデオカメラとあわせて欠かせないのが『動画編集ソフト』。

動画編集ソフトは撮影した映像データを取り込み、不要な部分をカットしたり、タイトルやテロップなどの挿入、BGMや効果音の挿入、動画の書き出し、DVDの作成などその他にも多くの機能が備わっています。

無料の動画編集ソフトもあり、とても簡単に動画を作ることができます。
しかし、フリーソフトではなく有料の動画編集ソフトで本格的な映像を作りたい、と思った場合、一体どの動画編集ソフトを選んだら良いのか?、各ソフトにはどんな機能がついてるのか?、調べるには大変な手間と時間がかかります。

今回、動画編集ソフトとしてよく名前を目にするであろう、After Effects・Premiere Pro・Final Cut Pro Xの3つのソフトのそれぞれの違いと使い分け方についてご紹介したいと思います。

Adobe Premiere Pro(アドビ プレミア プロ)

Windows、Mac対応。
世界でも圧倒的なシェア率のAdobeの製品です。
映像クリップを『並べる』作業に適した動画編集ソフトです。
素材となる映像のパーツを時間軸に並べて編集することに特化しています。

【できること】
・いくつものカットを繋いで、長尺の映像を作成することができる
・カメラのぶれを安定させたり、ショットを自動的にロックしたりできる『ワープスタビライザー』などのエフェクト機能が充実
・Photoshopで作成したデータ(テロップなど)を取り込める
・自分が編集しやすいようにモニターパネルを自由にカスタマイズできる

【何が作れる?】
映画・ゲーム実況動画など

Adobe After Effects(アドビ アフター エフェクト)

Windows、Mac対応。
Premiere Proと同じくAdobeの製品です。
素材となる映像クリップや画像、テキストなどを上下の階層(レイヤー)に『重ねる』作業に適した動画編集ソフトです。

【できること】
・ゼロの状態からCGを作り出すことができる
・Premiere Proよりも短いカットや複雑で細かいエフェクトなどの設定ができる
・Illustratorから取り込んだイラストを2Dで簡単にアニメートしたり、3Dに押し出したりすることができる。
・テキストを編集したり、3D空間での奥行き感を出したり、アニメーションの追加ができる

【何が作れる?】
MV(ミュージックビデオ)などのプロモーションビデオなど

Final Cut Pro X(ファイナルカット プロ)

Mac専用。
Appleが開発した製品です。
MacにプリインストールされているiMovieの上位版であり、初心者でも使いやすい動画編集ソフトです。

【できること】
・素材の管理・編集・エンコードがまとめてできる
・動画をエンコードする場合、iPhone、iPad、Apple TV、YouTube、Facebook、Vimeo、DVDやBlu-rayなどの専用のプリセットを使用できる
・2Dタイトルや3Dタイトルを制作することができる
・同じAppleの製品である『Motion』で作成したアニメーションなどのデータを取り込める

【何が作れる?】
結婚式のオープニングムービー、企業紹介PVなど

3つのソフトの使い分け方

長い動画を作る

Premiere Proはテレビ番組の制作でも使われるようなプロ仕様のソフトで、世界中のシェア数はNo.1です。
どんな編集も出来るという利点はありますが、慣れるまで1つの動画を完成させるのに少しだけ時間がかかります。
しかし、映画やドキュメンタリー、ゲーム実況動画などの長尺の動画を作るのであればPremiere Proはとても適しています。

短い動画を作る

After Effectsもプロ仕様のソフトで、編集に慣れるまでに時間がかかります。
また、細かいエフェクト・カット・アニメーションなどの編集には向いておりますが、長時間の動画には向いておりません。
その分、派手な演出を必要とするMV(ミュージックビデオ)などのプローモーションビデオを作成するのであればAfter Effectsはとても適しています。

手軽に凝った動画を作る

Final Cut Pro Xは数年前にプロ仕様から一般ユーザー向けの動画編集ソフトへと路線変更をしました。
その為Premiere Proとは機能性で差がつき、After Effectsの様な本格的なアニメーションを作成するとなると同じApple製品の『Motion』などと連携しないといけません。
しかし、一般ユーザー向けということもあり、値段も安く、マニュアルを読まなくてもすぐに編集できる操作性の高さがあります。
手軽だけども凝った結婚式のオープニングムービーや、企業紹介PVなどを作成するのであればFinal Cut Pro Xは適しています。

上記でご紹介した以外にもPremiere ElementsEDIUSCorel VideoStudioPowerDirectorMovie Studio、など様々な動画編集ソフトがあります。
どんな動画が作りたいのか?、どういった機能があればその動画が作れるのか?
まずは、自分に適して尚且つ使いやすい『動画編集ソフト』を選ぶことがポイントです。
自分が持っているPCがWindowsなのかMacなのか、これもソフト選びに重要となります。

After Effects、Premiere Pro、Final Cut Proにはそれぞれ無料体験版があります。
機能や試用期間に制限などがありますが、実際に動画を編集することが可能です。
体験版で実際にソフトに触ってみて、自分に合った動画編集ソフトを見つけましょう!

動画編集に慣れるまで、テンプレートや様々な素材を活用するのもオススメです!