After Effects (アフターエフェクト) は Adobe Inc. (アドビ) によって開発された動画合成ソフトウェアで、視覚効果・モーショングラフィックス・アニメーション等の制作に使用されます。After Effects テンプレートとは、あらかじめ作成され、部分的にカスタマイズ可能となっている After Effects のプロジェクトファイルになります。
After Effectsの素材には大まかに分けて次の2種類があります:
1)After Effectsテンプレート、2)After Effectsアニメーションプリセット。
After Effectsテンプレートは、After Effectsのプロジェクトファイルの形式で提供されます。プロジェクト内の静止画や動画素材を差し替えたり、エフェクトの強度を変化させるだけで、一本の動画を容易に制作できます。
After Effectsアニメーションプリセットは、エフェクト・キーフレーム・エクスプレッションといった、レイヤープロパティへ施された特定の設定を保持したファイルになります。このプリセットは拡張子が「ffx」のファイルで提供されます。次に示すように、使用のためには、このファイルをご自身のコンピューターの特定のフォルダに保存する必要があります。Windows:Program Files\Adobe\Adobe After Effects CC\Support Files にある「Presets」フォルダ。Mac:Applications/Adobe After Effects CCにある「Presets」フォルダ。プリセットは、他の基本的なエフェクトと同様に、After Effects のプロジェクト内でレイヤーへとドラッグ&ドロップをすることで使用できます。カラーグレーディング、場面切り替え、テキストエフェクト等が、代表的な効果となります。
テンプレートによっては、その使用にサードパーティのプラグインが必要となる場合があります。これらのテンプレートはプラグインなしでは十分に機能しないため、購入前に「必要なプラグイン」の項目を確認することが重要となります。例えば、「Element 3D」というプラグインが必須となるテンプレートがあり、これらを使用すると After Effects 以上に複雑な3Dのオブジェクトを作成することができます。「Trapcode」もまた、よく目にするプラグインのシリーズで、様々な種類のパーティクル (雪、煙、水など) を作成することができます。
多くのテンプレートでは、プロジェクトファイルを開くと、その使用方法が明確に示されています。例えば、ご自身の静止画や動画を、「placeholder (プレースホルダー) 」や「change this」という名前のコンポジションやレイヤーへと挿入することで、動画をカスタマイズできます。ロゴやテキストを変更したい場合、該当するレイヤーやコンポジションは「logo」「text」と名付けられていることが多いため、容易にその箇所を見つけることが可能です。